2012年8月5日

マネシタ電器商法の終焉


企業は一刻も早くサプライ・チェーンを解体し、
「デマンド・チェーン」を構築せねばならない。

http://hakase-jyuku.com/experience/entry17.html

ボクもちょうど同じことを考えてたんやけどな、上のサイトがしっかり説明してくれてるからあえて詳しく書かない。
ちゅうか、めんどくさいねん。

デマンドチェーン・マネジメントちゅうのは「顧客の購買動向を基点にして、商品の供給体制を整備すること。顧客が欲しい商品を欲しいときに欲しい数量だけ用意し、在庫や欠品を減らすのが目的」ってことや。

つまり、今までやったら生産者が企画して、その商品をお客に見せて「こんなん作りましたで!」
ってのが当たり前の流れだった。
もしそれがヒット商品になりそうだったら、高い生産力と大きな販売力のある企業が似たようなコンセプトで、しかも良いとこ取りした商品を作って市場のトップに君臨するってのも簡単だったわけや。

それが時代とともに変化していって、今や中国を筆頭にどこのアジアの国だって大量生産能力と高い技術を持ってるし、販路だって多様化してる。
しかも当たるか当たらないかのリスクを伴う「こんなん作りましたで!」ってやり方やったら簡単に命取りになりかねへんな。

こんな商売できるんは、よっぽど商品に革新的な魅力がないとできへんで。
そう、アップルみたいにね。

昔はソニーが優れたコンセプトを打ち出し、他の大手がマネするちゅうのが当たり前だった時代もあったようやけど、今のアップルとサムスンの抗争で分かるように、マネするちゅうことが簡単やなくなっとるんやなぁ。

デマンドチェーンの難しいところはな、潜在的な需要をいち早くカタチにすることや。
潜在的な需要ちゅうのは「ユーザーの頭の中にモヤモヤしてる何か」なんやから、それを当てるにはエスパー並みの能力が必要やで。
今までのように、開発者の理想の押し付けではあかんちゅうことや。

あの世界のユニクロやって、「フリース」の大ヒットはあったものの、その次がなかったらただの一発屋になりかねない厳しい世界にこれからはなっていくんやろなぁ。

コモディティ化が進んだ市場はいつでもそんなリスクと戦わなければならない。
これからのメーカーはPSI計画とマーチャンダイジングを完全に融合させなくては勝ち目はないとボクは思うで。

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